1960年代ロック名盤 ドアーズ「THE DOORS」ハートに火をつけて 

20世紀のロック

このページでは、21世紀の現代だからこそ聴いてほしい、20世紀のアルバムを紹介していきます。第一回目はドアーズのデビューアルバム「ハートに火をつけて」です。

ドアーズ

1965年にロサンゼルスにて結成。1973年に解散します。デビューアルバムの「ハートに火をつけて」は、1967年のリリースです。ボーカルのジム・モリソンが1971年に27歳の若さで死去してしまうため、実質的な活動期間はわずか5年間です。この5年間で6枚のアルバムを発表しています。

音楽的特徴

ドアーズの音楽の特徴は、まず、ボーカルのジム・モリソンの圧倒的なカリスマ性です。ジム・モリソンの深みのある個性的な声に、レイ・マンザレクによる幻想的なキーボードが加わることにより、独創的なサウンドを生み出します。60年代のアメリカのサイケシーンを代表する音ではありますが、ブルースやジャズ的な要素も強いバンドです。

ジム・モリソン

詩人であり、ロックスターとしての圧倒的なカリスマ性を持っていました。特にライブでのパフォーマンスは独特で時に呪術的でさえありました。しかし、アルコールとドラッグに溺れ、破滅的な道を歩むことになります。1971年にパリのアパートで遺体で発見されます。死因は心臓発作と発表されましたが、ヘロインの過剰摂取が原因と考えられています。

アルバム 「THE DOORS」ハートに火をつけて

ドアーズのデビューアルバムであると同時に、最高傑作の1枚であり、かつロックを代表する名盤です。オープニングの「Break on Through」から独創的なサウンドで、鮮烈なインパクトを与えてくれます。「Light My Fire」はドアーズ最大のヒットとなった名曲です。サイケデリック調のキーボードに導かれ、ジムの抒情的なボーカルが見事です。そしてレイ・マンザレクによるキーボードソロが更なる高揚感を与えてくれます。ある種の厭世観すら感じさせてくれます。そしてラストの「The End」のテーマは父親殺しと母親との近親相姦で、全編に若者が抱く厭世的、終末的な精神世界が綴られており、ジムモリソンの心の闇を感じさせます。全体的な完成度も素晴らしく、この時代のドアーズにしか創造しえない音世界が繰り広げられます。21世紀に語り継がれる名盤です。ぜひ聴いてみてください。

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